ここ最近、全国各地で少し大きめの地震が続いています。メディアでは「瓦屋根の被害」を探しては報じています。過度な心配は不要ですが、もし被害に遭ってしまった場合、和瓦修繕にかかる費用(材料代・運送代・人件経費)は近年、大幅に上昇していますので注意が必要です。

三州(愛知県)で和瓦を製造していたメーカー１社が先日、廃業したそうです。和瓦は特に部位ごとの種類が多く、値上げを重ねてきましたが需要が落ち込む中、閉じるに至ったようです。また一方、瓦施工の内容は高度化し、従事する職人は高齢化の一途をたどり、若い人材の入職は滞っています。昔は広く当たり前に施工されていた和瓦ですが、今後は「高価格帯品」という位置付けにならざるを得ない状況のようです。